超AI時代の生存戦略
『超AI時代の生存戦略』を読んだ。
タイトル通り、AI技術が劇的に発展していく時代をどう生きるかというテーマを扱う本だ。
先日読んだ、『これからの世界をつくる仲間たちへ』より難しかった。
落合陽一さんの話を聞いていると、なるほど、分かる、と感じることは非常に多いが、「ふつうの人」や「若くはない人」にとってはできないことが多いと感じてしまうことがある。
例えば、仕事にできる趣味を3つ持とうという話が出てくるが、趣味は単なる趣味であって人からお金をもらえるほど極めている趣味がある人というのは少ないだろうし、今から作ろうと思ってもなかなかできないと感じてしまう。
時代が変化するスピードが格段に上がり、ついていくのが難しい人も多いと思う。
今後、社会がどのようになるのかは、楽しみでもあるが怖くもある。
時代に取り残されないよう、勉強や思考を怠らないようにしたい。
それにしても彼は様々な分野の知識だけでなく意見を持っていて本当にすごいと思う。
どれだけインプットの効率がいいのだろう…。
アウトプットのためにブログを再開したものの、試行錯誤の日々である。
割増賃金請求訴訟の知識と実務
『割増賃金請求訴訟の知識と実務』を読んだ。
2012年に発売されたものなので少し古いが、弁護士及び裁判官により、割増賃金について基礎から専門的なところまで言語化されている。
判例の引用はもちろん、実際の賃金計算の例や表も豊富なため、初めて実務に携わる者にとっても理解しやすいと思われる。
最初に労働者側の立場からの解説があり、その後使用者側の立場からの解説があるのだが、立場の違いにより考え方が大きく異なっており、 いろいろと考えさせられる。
刑事系の書籍も被疑者・被告人側によった見解と捜査機関側によった見解に大きな違いがあることが多いが、労働法の場合でも論者の立場を理解した上で本や論文を読む必要があるだろう。
残業代の相談については、交渉や和解で決着がつくことが多く、専門外だと実務が見えにくい部分があるが、今後も実務の動向を知る手助けになる書籍が出版されることを願いたい。