ゆるーく法律するブログ

本とか映画とか。ねたばれ注意です。

となりの芝生が青かったころ

聞いたことのない著者だが、「想」さんの『となりの芝生が青かったころ』を読んだ。

 

タイトルに惹かれて買った。
序盤はそれなりに楽しめたものの、結局作者が何を書きたかったのか最後まで分からなかった。
二人の登場人物の人生が重ね合わせて語られているが、あまりうまくリンクしておらず、設定も活かされていないように思う。
大変失礼ではあるが、構想がしっかりと練られてしないのではないか。

 

タイトルからは読後晴れやかな気持ちになることを期待したがもやもやしてしまった。

他の読者がどのような感想を持たれたのかレビュー等を読んでみたかったのだが、少し検索しただけでは見つけることができなかった。
もし読まれた方がいればぜひ感想を聞かせていただきたい。

 

ズートピア

ディズニーの最新映画、「ズートピア」を見てきた。

www.disney.co.jp

動物たちの楽園ズートピアで初のウサギ警官となったジュディが、体の小ささ等から警官として認められず、やっとチャンスをもらえたものの48時間以内に事件を解決しなければ解雇されてしまうことになり奮闘するというストーリーだ。

 

序盤の警官になるまでの過程も、勤務地の「ズートピア」に向かう列車のシーンもとても素敵だった。

列車のシーンでは主題歌が盛大に歌いあげられ、それだけで期待が膨らみとても励まされた。


「夢を信じるあなたへエールを贈る」とされているように、前向きなストーリーで、小ネタもふんだんに盛り込まれているため劇場では何度も笑いが起きた。

伏線の回収も見事でよくまとまっているし、ジュディとニックの関係性も素敵だった。

動物たちも愛らしいため(特に副市長が気に入り、頭をもふもふしたくなった)単純に楽しむこともできてしまうが、それだけでは終わらない。

 

公式HPでの監督からのメッセージや多くのレビューで指摘されているように、この映画は人種や性別などのあらゆる差別に対し警鐘を鳴らしている。

CMで「この映画、深いんです」と言っているが本当だった。
最近のディズニーはメッセージ性が強いものも多いが、ここまでメッセージ性の強い映画はなかったように思われる。

よく耳にする表現は、差別の意図がなくとも口にしてしまうことがある。
私自身も特に公的な場では言葉の受け取られ方をよりよく考え、発言するようにしたいと思った。

 

ディズニーは子供や女性向きだと思ってしまう方やアニメーション映画自体が苦手な方も、「差別」や「偏見」、「共存」を考えるきっかけとして一度ご覧になってはいかがだろうか。