コンパクト解説会社法1 株主総会
株主総会について非常にコンパクトにまとまっており(200頁程度しかない)、概要を把握するのに手っ取り早い。
株主総会とは何か、裁判で何が問題となるか等、法律上の問題はもちろん、株主総会開催までのスケジューリングやシナリオ、受付等についても書かれている。
今まで株主総会をやったことがないという中小企業の経営者や、突然対応を任された会社員、新人弁護士にとっても参考になると思われる。
特に、司会や役員の具体的な台詞まで書かれているのが便利である。
特に気になったのは、内容そのものではないが、個別上程方式と一括上程方式の項であり、『クボリ伝』で読んだやつだ!とテンションが上がった。
最初から一括上程方式が当たり前だった若い世代にはまったく実感が持てないと思うので、個別上程方式と一括上程方式についての歴史、功績は『クボリ伝』を読んでみるとおもしろい。
当たり前になってしまうと分からないものだが、画期的なシステムである。