ゆるーく法律するブログ

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20代、自分を助けてくれる言葉

山口真由さんの『20代、自分を助けてくれる言葉』を読んだ。

山口真由さんはベストセラーとなった『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。』の著者で、東京大学法学部を首席で卒業され、財務省での勤務経験のある弁護士である。2015年にはハーバードロースクールに入学されたそうだ。

タレントとしてもクイズ番組等で活躍されており、知っている方も多いのではないだろうか。

このブログで紹介させていただくのは初めてではあるが、他にも好きな著書が多くあるため別の機会に紹介させていただきたいと思う。

 

タイトルの通り、20代の若者向けに仕事や恋愛等に効く言葉を紹介されている。

個人的には、ここで引用されている言葉そのものだけを読んでいいなと思うものは少なかった。

著者が悩みを抱えている時にたまたま読んでピンときたから印象に残り、救われたという意味合いのものや、何かのきっかけでふと思い出したフレーズといったものが多いように思う。

そのため名言集等とは違い、著者のエピソードそのもののほうが参考になった。
単純にものすごい経歴の方がどのようなことに悩みを持たれるのかというのにも関心があったのだが、どんな悩みがあってどこでどういう言葉に出会い、どのように捉えたかということを知ることができて大変興味深かった。
また、引用元や著者のエピソードの中に出てくる他のエピソード等から、本当に読書が好きでよく読まれていて、物をよく知っておられるということが分かる。
 

特に印象に残ったのは、最初の自分を奮い立たせる言葉という章である。

地味なところで決して手を抜かないということや、一年目の弁護士であろうと自分たちが最後の砦であるという意識を持つこと等、プロフェッショナルとしての高い意識を持たれていることが分かり、刺激になった。

また、例え道半ばであっても、この価値のために一生を捧げたと誇りに持てるものが欲しいという話にも共感した。

他の章では、「自暴自棄になれるということは、それだけのゆとりや甘えがある証拠」という言葉がとても印象深かった。

 

ちなみにわたしが好きな言葉はイチロー選手の「結果が出ない時、どういう自分でいられるか」である。
この本にも同じような内容が著者の言葉で書かれていた。

 

20代の方はもちろん、それ以外の方にも幅広く受け入れられるメッセージが多く含まれていると思われるため、ぜひおすすめしたい本である。