民法概論5親族・相続(補訂版)
川井健先生の民法概論の親族・相続編である。
昨年末に補訂版が出ていたことを先日書店で知った。
民法の全範囲を同じ先生の本で揃えるのが好きで、内田貴先生のうちみんに飽きた頃川井先生の本を買い揃えた。
他の分野にも共通して、学説等は併記してあるものの、ややあっさりとした記述であり、他方で判例については多く列挙されている。判旨の引用はあまりないところも特徴である。
親族・相続編に関しては300頁足らずと軽量で、親族・相続の概観をスピーディーに押さえるための通読には適しているかなというところだ。
amazonの遺言・相続・贈与のランキングで30位となっており、意外な気もしたが、親族・相続の専門書がそれほど多くないことからするとそんなところなのか。
川井先生というと誤字脱字が多いことが有名で、本文中の誤字脱字はともかく、事項索引の頁に誤記がある場合は絶望的な気分になるのであるが、補訂版では訂正が入っていることを期待したい。