ゆるーく法律するブログ

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憲法主義

九州大学準教授の南野森先生がAKB48のナッキーこと内山奈月さんに講義をし、それを講義録のようにまとめた本だ。内山さんは憲法を暗唱するアイドルで、新チーム4が好きだったのでそれなりに知っていた。

 

憲法というと、学校やニュースで耳にすることは多いが、一般の方が条文自体を読むことはあまりないのだと思う。余談であるが、法律系の資格試験の参考書ですら条文が引用されていないものもあって驚いたことがある。学校の期末試験や入試では憲法前文の穴埋め問題や国民の三大義務は?というような出題を目にするくらいで、内容に踏み込むものは少ない。

 

この本では、適宜条文を参照しながら、警察官と誘拐犯はどう違うのか?など、身近な例(?)を用いて明文には記されていない本質まで、憲法を分かりやすく説いている。対話形式で内山さんと一緒に考えながら読み進められるため、基本書の類を読むよりは楽しく気軽に学ぶことができるだろう。しかし、内容は濃い部分もあり、いっきに読むことは難しいかもしれない。また、南野先生も褒めておられるように内山さんが賢すぎる。そのため、人によっては嫉妬してしまい、心を落ち着かせる時間を必要とするかもしれない。

 

近年、時事問題と関連して9条改正の是非等についての議論が盛んに行われていたり、先日も重要な最高裁判決が2つ出されたりと、何かと憲法の話題が多い。日常生活では憲法についての問題に直面することはあまりないかもしれないが、これを機に憲法とは何か、振り返ってみてはいかがだろうか。