ゆるーく法律するブログ

本とか映画とか。ねたばれ注意です。

20代でやっておきたいこと

川北義則さんの「20代でやっておきたいこと」を読んだ。タイトル通り、20代でやっておきたいことについて書かれている本だ。

この手の書籍は多く出版されているが、この本は特に中年以降の世代の方が若者に対し叱咤激励するという面が色濃く出ているように思う。少し古い本だからか、著者の想定する若者像が現代の若者とずれているように思うところがあったり、若者に対する期待の裏返しからか、一面的なものの見方であると思われる記述もあったが、参考になる記述も多かった。

 

最も参考になったのは、「やる気が出ないときどうするか?」についての

 

やる気が起きないというのは、やる気に相談するからだ。やる気はめったなことでは、「やろう」とはいわない。だからやる気に相談しているかぎり、人は行動的にはなれない。

という記述だ。

やる気に相談しないというのは極単純なことではあるが、この記述を読んで初めてそのような発想の仕方があることに気付いた。やる気が出ないと感じたり、口にしてしまうこともあるが、そんな時はやる気に相談しないという発想を思い出し、とにかく動くということを習慣づけていきたいと思う。

 

先日ヒツジとライオンの生き方についての本を紹介したが、この本には”羊”よりも”オオカミ”になろうという記事があり、近い内容のことが書かれていた。ライオンもいいが、「一匹狼」という言葉もある通り、オオカミのほうが孤高であるように感じられ、個人的にはオオカミの比喩のほうがしっくりきた。

pinyata.hatenablog.com

表紙に「ちょっと辛口で過激な」とあるように、一若者としてはあまりよく思わない記述もあったが、大きく年の離れた方の考え方を知るきっかけとなり、参考になった。