ゆるーく法律するブログ

本とか映画とか。ねたばれ注意です。

ヒツジで終わる習慣、ライオンに変わる決断

千田琢哉さんの「ヒツジで終わる習慣、ライオンに変わる決断」について。

 

人生を「ヒツジのコース」と「ライオンのコース」に分類し、それぞれの違いについて紹介している。ヒツジのコースを歩んでいる人は、いつも群がってメェメェ騒いでいるのに対し、ライオンのコースを歩んでいる人は、いつも孤高を保っているという。

 

どれもそうだな、なるほどなと頷ける内容で、自己を省みるきっかけとなり、ヒツジにはならないぞと意識を持ち直すことができる。

 

特によかったのは、

ライオンは辛いことがあったら真っ先に読書する。(中略)そして読書から得た知恵を武器に、自力で壁を乗り越えて次なる挑戦に結び付けていく。読書によって自力で壁を乗り越えた者同士が出会うと、その2人は親友になるのだ。 

 ライオンはやたらに人に会うことなく、まずは孤高に実力を磨き続ける。やがてコツコツ努力してきたことが報われるようになると、別の分野で成果を挙げているライオンと巡り会う。

 ライオンはもちろん若くして嫉妬される。補欠の先輩から嫉妬されるのは、成功者の通過儀礼のようなものだ。

 ライオンはすべての努力は繋がっていることを知っている。1つの努力で1つの成果が出なくても、必ずその経験は貯金されている。すぐに成果が出ないほど、複利で経験は蓄積されていく。

 という言葉である。

 

目標の達成のためには、1人でこつこつ努力を重ねることが必要であるが、時に孤独を感じたり、努力が報われるのかと心配になったりすることがある。しかし、これらの言葉を読み返すと、努力を続けていれば適時適切な出会いがあり、いつか成果が出ると信じることができ、努力を続けようという気になれる。

 

ひとつひとつのエピソードは見開き1ページで収まっており、文字数も少ないため隙間時間に短時間で読むことができる。目標に向かって努力しているものの、不安になってしまうという人にぜひおすすめしたい本である。