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ゆるーく法律するブログ

本とか映画とか。基本的にネタばれはありません。

世界で通用する人がいつもやっていること

中野信子さんの「世界で通用する人がいつもやっていること」について。テレビや書店で名前を見かけることがあり、何冊か著書を読んだ。非常に読みやすく、優しい文章で、とてもすきだ。

 

彼女の経歴はすごい。

東京大学工学部応用化学科卒業後、東京大学大学院工学系研究科修士課程、東京大学大学院医学系研究科医科学専攻修士課程修了、東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。博士論文「高次聴覚認知における知覚的範疇化の神経機構 fMRI・TMSによる複合的検討」で医学博士号取得。フランス国立研究所ニューロスピン(NeuroSpin。高磁場MRI研究センター)に博士研究員として勤務し、その後東日本国際大学客員教授横浜市立大学客員准教授。

…とあり、あのMENSAにも所属されているという。

身近なところではなかなかいない経歴の持ち主で、自分自身が今まで志望通りに進学等をすることができなかったせいもあり、憧れとともに、どんな人なのだろうと興味がわく。

 

彼女の著作が好きで何冊も読んでいるのは、言葉の選び方が丁寧で、言葉の端々に優しさが感じられるからである。

たとえばプロローグには、

 

この本に興味を持ってくださる人というのは、「『世界で通用する』自分になりたい!」という希望と情熱を持っていらっしゃる人、ということになるかと思います。

そのような人がたくさんいるということは、とても嬉しいことです。『世界で通用する』自分を目指して、自らを磨くのを楽しんでいける人たちがいれば、まだまだこの国も大丈夫だと思うからです。

  

 

東大時代の先輩や後輩には、私などよりずっと優秀で、高いポテンシャルを持つ人が何人もいました。

でも彼らの中には、未来を自分で閉ざしてしまった、という人がいたのです。私にとって、大きなショックでした。これはとても悲しい出来事で、今でも痛みを忘れることができません。

最高学府と呼ばれる大学の学生が、未来に絶望して自ら命を絶っていく。本当なら国を背負っていくような人たちでした。もっと図々しくなって、何度失敗したとしてもしぶとく生き延びてほしかったと、今でも思っています。

 

とあるが、

 

「世界で通用する人」に誰でもなれる!

 

と題し、自身の体験された悲しい出来事に触れつつも、前向きに著書の内容を説明されている。

 

内容としては、よくある自己啓発本に書かれていることもあるが、そこで語られるエピソードはやはりスケールが違い、他ではない高揚感を味わうことができる。優しい文体で書かれているため、読んでいて卑屈になってしまうこともなく、世界で活躍されている人たちの考え方等を垣間見ことができ、大変興味深い。

 

特に参考になったのは、CHAPTER05の「集中力を身につけない」という話である。やらなければならないことがあってもなかなか集中できず、自分の能力が低いのではないかと思ったり、必要以上に自分自身を責めてしまう経験は誰にでもあると思う。そんな時、この発想があれば気を取り直して作業に戻ることができるだろう。

 

他にも、楽しみながら自分を磨くためのヒントが多く詰まっている。知識として有用であり、かつ単純にやる気を出すためのきっかけとしても、効果的な本であり、定期的に読み返したいと考えている。